お盆の迎え火と送り火はいつ?~2023年版~7月と8月それぞれの日にちと時間・やり方を紹介!意味と正しい方法を知ってご先祖様に最高の敬意を!
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祖先の霊を祀る日本の伝統行事、お盆。
現在は太陽暦の8月15日を中心とした期間に行われることが多いですよね。
ただ、お盆にお墓参りに行くことはあっても、その他の「迎え火」「送り火」等の所作については詳しくないという方も多いと思います。
そこで今回は、そんな先祖の方々に敬意を払う「迎え火」「送り火」をしっかりと行いたい方向けに、2023年の日にち・時間はいつなのかをやり方とともに詳しく紹介します!
もくじ
お盆の迎え火と送り火はいつ?~2023年版~7月(新盆)と8月(旧盆)の両方を時間とあわせて紹介!
お盆の始め頃、四国は仁淀川町へ行った際、ちょうど迎え火を焚き始めた時間帯に通りかかって非常に「日本の夏」を感ぜられた。ヒグラシと清流の流れだけが響く夕暮れだった。「もう少し遅めにくればもっと面白いものが見られるから来年また来なさい」と言われたけど、今年は12日が夏コミ本番…ぐぬぬ。 pic.twitter.com/XFDBUSoWYS
— 道民の人@静養 (@North_ern2) 2019年5月12日
お盆の期間には、祖先の霊が現世へ戻ってくるといわれています。
迎え火はいつ?日にちと時間帯は?
お盆の時期にご先祖様が現世に戻る時に、迷わないように目印にするものが「迎え火」と呼ばれています。
迎え火は、玄関先や門中で、2023年のお盆初日(7月13日、8月13日)の午後から夕方にかけて火を焚きます。
※日にちが2つある理由はのちに説明します。
玄関先で灯した火を提灯(ちょうちん)にうつして家の中へ入り、精霊棚のロウソクに火をともし、お線香を供えてお参りをします。
送り火はいつ?日にちと時間帯は?
お迎えしたご先祖様の霊はお盆が終わればあの世に帰る必要があります。
一緒にお盆を過ごしたご先祖様の霊が無事に帰れるように、迎え火と同じ場所で焚くお見送りの火が「送り火」です。
一般的には2023年の盆明け(7月16日、8月16日)の午前中に行われます。
送り火を焚くときに、精霊馬(キュウリやナスで作った馬の形をしたお供え物)も一緒に燃やす地域は多いようです。
ご先祖様の霊は、精霊馬を燃やした煙にまたがって、天に帰っていくと信じられています。
7月(新盆)と8月(旧盆)について
明治時代に太陰暦から太陽暦へ変更されたことに伴い、お盆が一か月も早まりました!
しかし、都市部では「新盆」を採用するも、農村では繁忙期なので「旧盆」のまま行っているところもあります。
地域別に示すと以下のような感じです!
■新盆:東京、神奈川、愛知、北海道、東北、北陸の一部
- 2023年8月13日:迎え火(盆の入り)
- 2023年8月16日:送り火(盆明け)
■旧盆:おおむね全国的
- 2023年7月13日:迎え火(盆の入り)
- 2023年7月16日:送り火(盆明け)
次に、お盆の迎え火、送り火の具体的なやり方について紹介します。
お盆の迎え火、送り火はいつ?2023年版~やり方編~
昨日は数軒、新盆見舞いに伺いました。
その道中で、迎え火を焚く姿をそこかしこに見かけました。
祖父母、両親、子ども達…皆で玄関先に集まり迎え火を囲む様子に、お盆らしい情緒を感じました。
やはり、いい風情です。#迎え火 #お盆 pic.twitter.com/2FkxrBpSnD
— 太田屋お仏壇 (@butsudankuyou) 2018年8月14日
迎え火と送り火のやり方は地方によって少しずつ異なりますが、一般的な作法を説明します。
まず準備するものは、「焙烙(ほうらく)」と「おがら」です。
- 焙烙(ほうらく):素焼きの土鍋の一種で、平皿
- おがら:ヘンプの茎を繊維部と空洞の間を乾燥させたもの
おがらは白川郷の合掌造りの茅葺屋根の下地としても使用されています。
この2つが準備できたら、焙烙(ほうらく)の上におがらを載せて火を焚きます。
焙烙がない場合には、耐熱の平皿で代用しても構いません。
材料は仏壇屋さんが近くにあればそこで購入するか、最近ではインターネットでも手軽に購入できるので、発送期間も考えてなるべく早めに注文し、準備しましょう。
おがらを燃やして迎え火…
焙烙がないので、レンジの丸皿で代用(笑) pic.twitter.com/Yw6MVWlXQ5— MAKOTO (@_mako10_) 2017年7月13日
おがらを燃やすことは、「清浄な植物と言われている麻」を燃やすことにより、「悪いものを祓い清め清浄な空間を作り出す」と言われています。
祖先を清らかな空間に迎え入れたり、送り出す準備をする意味が込められているのでしょう。
かつてはお墓に直接行き、祖先のお墓に明かりを灯し、その火をちょうちんに移して運びましたが、現在は住宅地とお墓に距離があり、このような方法は減少しています。
現代社会ではほとんどの場合、自宅の玄関先で火を焚くことが多いです。
迎え火や送り火は、日本の伝統的風習で、仏教であれ神道であれ、火を焚く習慣があります。
ただし、浄土真宗はご先祖様の霊を迎えるという考えや慣習がないので、迎え火や送り火を行いません。
その代わりに、盆提灯を飾りご先祖様に感謝の気持ちを伝える方法をとります。
次に、お盆の迎え火、送り火のイベントを紹介します。
お盆の迎え火、送り火はいつ?2023年版!~イベント編~
自宅で迎え火を行わない場合でも、実際にイベントに参加することでこの風習を体感できます。
有名なイベントを2つ紹介しますので、興味がある方はぜひ足を運んで見てくださいね。
※2023年はコロナの影響で開催可否は未定
①京都五山送り火
京都 五山の送り火「舟形」#旅 pic.twitter.com/KP6sBZri9O
— もう一度京都へ行こう。 (@mouichi_kyoto) 2019年5月2日
京都五山送り火は日本で一番も有名な送り火のイベントではないでしょうか。
お盆時期に行われる祇園祭と一緒に、京都の夏の一大風物詩として、毎年8月16日午後8時に五山で同時に点火されます。
※五山とは、以下の5つ。
- 東山如意ケ嶽の「大文字」
- 金閣寺大北山の「左大文字」
- 松ヶ崎西山(万灯籠山)
- 東山(大黒天山)の「妙法
- 西賀茂船山の「船形」及び嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」
点火の順番も決まっています。
- 大文字
- 妙文字
- 船
- 左大文字
- 鳥居
陽が昇る東の大文字から始まり、「大」の字を人に見立てて、お経の一つの「妙法」を唱えます。
そして、船に乗り、三途の川を渡り、最後に西にある鳥居をくぐり、あの世に無事に帰れるようにという意味が込められています。
※「妙法」には心や生命の持つ「蘇生」の意味があります。
②平泉大文字送り火
平泉大文字送り火
くっきり浮かんだ「大」の文字 pic.twitter.com/qWpEIODWoM
— ゆり (@Lily_chan_0108) 2018年8月20日
平泉大文字送り火は、毎年8月16日に戦没者への敬意、追悼の意味をこめられ、更にご先祖様の御霊を供養する目的で行われます。
開催地はもちろん岩手県平泉町。
奥州藤原四代の栄華や源義経(兄との確執により追われ、平泉にかくまってもらった経緯より)を偲ぶという歴史的な意味も含まれます。
束稲山駒形峰で大文字の送り火を行っています。
平泉は中尊寺金色堂などの世界遺産もあるので、古き良き慣習を学ぶとともに歴史的な建築物に触れることもできます。
それでは最後に、お盆と夏休みに楽しめるイベント情報を紹介します!
お盆の迎え火と送り火はいつ?2023年版!7月と8月の両方を紹介!~まとめ~
今回は、2023年のお盆の迎え火、送り火がいつなのか、やり方とともに紹介しましたが、作法や意味はもちろん、子供に聞かれても答えられるように覚えておくのがおすすめです!
現代はお墓参りやご親戚との会食で終わりがちなお盆ですが、祖先に感謝し、迎え火、送り火をぜひ行ってみてください♪
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