白い巨塔の財前の死！最後のセリフと死後の展開、遺書の内容は？2003年版と2019年版の両方を紹介！
出典：https://www.tv-asahi.co.jp/shiroikyotou/story/0001/
2019年版が5夜連続で放送されたドラマ「白い巨塔」。
今までに何度もドラマ化されている不朽の名作です。
2003年版とのキャストの比較を以前紹介しましたが、今回は「白い巨塔」の財前の死、最後のセリフ、遺書、死後の展開について、2003年版と2019年版の両方をまとめてみました。
財前の死に関してはバージョンごとに最後のセリフ等が違っているので、どのように違うのか比べて見るのもおすすめですよ。
もくじ
白い巨塔の財前の死！最後のセリフと遺書の内容とは？～2003年版～
🌸先日行われた #白い巨塔 制作発表記者会見🌸
白衣姿の #岡田准一 さんが名シーン“総回診”をレッドカーペット上でまさかの再現🎉
劇中同様、圧巻の登場に会場は大盛り上がりでした👨⚕️✨#ご来場頂いた皆様ありがとうございました🍀#テレビ朝日 #開局60周年記念#5夜連続 5/22〜26#山崎豊子 pic.twitter.com/R1Per5qxO4
— テレビ朝日『白い巨塔』【公式】アカウント (@shiroikyotou_ex) 2019年5月11日
財前の死と最後のセリフ～2003年版～
まずは財前の死に至るまでのあらすじです。
物語の大きな展開は、患者である佐々木庸平の妻・よし江による里見脩二への相談がきっかけでした。
財前は佐々木庸平の症状を肺への負担でできた炎症性変化による陰影に過ぎないと考えていました。
里見脩二は再検査をして癌の可能性があると進言しますが、無視した結果佐々木は亡くなり、妻に裁判に訴えられます。
財前がまさかの医療ミス・・・
そして、自分も末期がんが見つかり死を待つのみの身となります。
まさかがん治療を行っていた財前がガンになるなんて。。。
2003年版「白い巨塔」での唐沢寿明演じる財前五郎の病気が発覚してからのセリフは・・・
「無念だ」
苦労して教授の座に就いた天才医師が自らの病に気づかなかったこと、自分の医師としての判断に自信があったにもかかわらず、誤診を疑われ、訴えられたことを含んで「無念」と言ったのでしょう。
次に死を悟った財前が里見へ送った遺書の内容全文です。
財前の遺書～2003年版～
里見、この手紙をもって、僕の医師としての最後の仕事とする。
まず、僕の病態を解明するために、大河内教授に病理解剖をお願いしたい。
以下に、がん治療についての愚見を述べる。
がんの根治を考える際、第一選択はあくまで手術であるという考えは、今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであり、発見した時点で転移をきたした進行症例がしばしば見受けられる。
その場合には、抗がん剤を含む全身治療が必要となるが、 残念ながら、いまだ満足のいく成果にはいたっていない。
これからのがん治療の飛躍は、手術以外の治療法の発展にかかっている。
僕は、君がその一役を担える数少ない医師であると信じている。
能力を持ったものには、それを正しく行使する責務がある。
君にはがん治療の発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、がんによる死が、この世から無くなることを信じている。
ひいては、僕の屍を病理解剖の後、君の研究材料の一石として役立ててほしい。
「屍は生ける師なり。」
解剖して中身を確認すると外からだけではわからないものが分かる。
自分の遺体は後世の医学の発展の役にたて立てて欲しい。なお、自らがん治療の第一線にある者が早期発見できず、手術不能のがんで死す事を心より恥じる。
医師でありながら自らが癌に侵されることが本当に悔しくて、唯一信頼できるライバルであり、戦友である里見に、自らを検体として差し出すようにお願いするのが財前ならではの考えだと思います。
※死因は2003年版では肺がんで原作では胃がん設定。毎回その時代に合わせて設定を変更している模様。
続いては2019年版「白い巨塔」の財前の死の場面を紹介します。
※白い巨塔が好きな方にはこちらも(白い巨塔2019のキャスト比較！2003年の唐沢寿明バージョンと比べてどうなっている？)おすすめ！
白い巨塔2019の財前の死と最後のセリフ、遺書はどのように描かれた？
無事にクランクアップを迎えた #白い巨塔 ですが
その地はなんと…ドイツ🇩🇪🍺‼️大型特番ならではの大ロケーションを敢行しました✨
ドイツは何話のどんなシーンで登場するのか…！？
ぜひお楽しみに😁#テレビ朝日 #開局60周年記念#5夜連続 5/22〜26#山崎豊子 #岡田准一#ドイツ半端ない pic.twitter.com/K4UPL3w01v— テレビ朝日『白い巨塔』【公式】アカウント (@shiroikyotou_ex) 2019年4月22日
財前の死と最後のセリフ～2019年版～
2019年版「白い巨塔」では、財前は裁判の控訴審でまさかの逆転敗訴を喫し、その結果に納得がいかず、法廷を飛び出します。
出入り口で記者たちに囲まれ、
「辞任など論外だ」
「カルテを改ざんしたのは柳原だ」
と言いますが、その直後、突然倒れてしまいます。
実は財前の体はガン細胞に侵されていて、すでにステージ４の状態でした。
これが原因で理事選挙の立候補の話もなしになります。
鵜飼は、杏子と又一に財前のガンについて話しますが、杏子は「財前本人にはまだ言わないでほしい」と言い、鵜飼は病院内でも財前本人に伝わらないよう根回しをします。
しかし財前は、周りから何も言われなかったことで、逆に自分の症状を疑問に思い始めます。
財前は、里見の元に行き、自分は今どんな状態なのか知りたいと頼み、この時初めて膵臓癌に侵されていることを知るのでした。
自分の病名を知った財前は里見に、東にオペをしてもらえないかと頼みます。
東もこれを快諾し、手術を行いますが、財前の体はすでに手遅れの状態・・・
結局何もせずに手術は終了。
財前はオペの時間が短かったことで、自分の状況がなんとなくわかりました。
東もその事実を認めたため、自分の命はあとわずか、死を待つのみであると受け入れます。
そんな状況で東が診察に来てくれたことに安心したりと、なくしかけていた優しい気持ちを取り戻していきます。
財前はそれでも医師として、何の対処もせず死を待つだけという状態に納得できず、里見に対応策を提案するなど、生きるための方法を探し続けます。
しかし、里見に昔からの馴染みの場所であった大学病院の屋上に一緒に行ってもらい、母と電話で話した際には
「相変わらず仕事が忙しいが、もう少ししたら楽になれると思う」
と本音を口にしています。
この電話が母との最後の会話になりました。
その晩、財前はガンが原因で脳梗塞を発症。
そして、
「ああ…これが、死か…」
とつぶやき、里見、東、杏子、又一、鵜飼たちに看取られ、死を迎えました。
医師としてもがきながらも、最後は死を受け入れた財前。
本当に涙なしでは見られいない展開です。
ちなみに、2019年版「白い巨塔」では財前の遺書は以下のように変わっていました。
財前の遺書～2019年版～
「難治性癌である膵臓癌の治療開発を、里見先生と自らの手で成しえなかったことは痛恨」
「癌治療の第一線にあるものが早期発見出来ず、手術不能の癌で死すことを心より恥じ、浪速大学病院第一外科の名誉を傷つけてしまった事を、深くお詫び申し上げます」
「里見、ありがとう…。いつかまた、きっと」
財前の病名も膵臓がんに変わっています。
さらに、2003年版とは違い、大学の名誉を傷つけたことへの謝罪、里見への感謝が述べられていますね！
財前のやさしさが押し出された内容で、人間味があっていい感じになったと思います！
次に財前の死後の展開を紹介します。
白い巨塔の財前の死後はどのような展開に？
松ケンさんの役は岡田くんとは対照的な“権力には興味のない医師”
あ～はやく観たい!!#白い巨塔#松山ケンイチ pic.twitter.com/SNQWnmhokl— YURI (@yuri_huziwara) 2019年5月9日
2003年版の「白い巨塔」では財前の死後が描かれていました。
死後の展開は気になる方も多いと思いますので、そのあらすじを紹介します。
財前がなくなった2年後に、柳原（伊藤英明）という医師を中心に物語が進みます。
財前を求めて女性の患者が訪れるも、柳原は亡くなった真実を告げず、「財前先生は遠方にいます」とごまかすのでした。
そのがん患者をがんセンターに送っていったところで里見に会います。
財前の希望した教授ではなく、里見らしく内科医として勤務していて、なぜ財前の望み通りにがんセンター内部部長にならなかったのか問うと、
「僕は最初から最後まで患者に寄り添いたい。がんセンターは研究の対象にならない患者は転院させられるから嫌なんだ」と里見らしい持論を展開します。
さすが里見先生！カッコイイ！
主人公の死後まで描いてくれるのは、やっぱりファンとしてはうれしいですね。
※白い巨塔が好きな方にはこちらも(白い巨塔2019のキャスト比較！2003年の唐沢寿明バージョンと比べてどうなっている？)おすすめ！
それでは最後にまとめと「白い巨塔」関連情報をご覧ください。
白い巨塔の財前の死！最後のセリフと死後の展開、遺書の内容は？～まとめ～
今回は「白い巨塔」の財前の死、最後のセリフや遺言、死後の展開について2003年版、2019年版のドラマの内容をまとめました。
2019年版は「民事訴訟をされたのをドイツ出張から帰宅後に知る」という設定が2003年度版と異なりましたが、より人間味のある最期になったと言えるのではないでしょうか。
人柄も2003年と異なるものの明るく気さくな性格で、医療の技量はピカ一で全国から患者が寄ってくる有名な手術のエキスパート。
しかし、自他ともに認める手術の腕からプライドも高く、同期の里見含む周りの意見を全く聞かないことが仇となります。
2019年版では最期に里見を頼った財前。
最期のセリフも死を受け入れるような内容に変わっていましたね！
もし今後もドラマ化されることがあれば、財前が死なずに助かる展開にも期待したいです！
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