ピーターの法則!無能と出世の関係とは!?回避策も含めて解説!
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出典:https://www.mbs.jp/mimi/
10月14日放送の「林先生が驚く初耳学」で「ピーターの法則」が紹介されました。
林先生が上司の言ううことを聞く無能な人ほど出世すると言うところから始まり、出世した人たちは無能な人たちの集まりだという話に衝撃を受けた方も多いと思います。
では、僕たちは最終的にみんな無能になってしまい、幸せに仕事をすることができないのでしょうか?
何か解決策があるはずです。
ピーターの法則の詳細とともに調べてみました。
もくじ
ピーターの法則!無能と出世の関係とは?
【OED】Peter Principle: 人は昇進を続けるとやがて無能になる、という階層社会学の法則。ピーターの法則
(イラスト @imogenfoxell ) pic.twitter.com/A9XLN6YNou— オックスフォード大学出版局 (@OUPAcJapan) 2018年5月16日
ピーターの法則の名付け親はアメリカの教育学者ローレンス・J・ピーターさんです。
「ピーターの法則―〈創造的〉無能のすすめ―」という本に由来します。
本の内容も非常に気になりますね。まずは法則の概要を見ていきましょう。
1. 人は自分の能力の限界までしか出世できない
2. 無能な人は出世できず今の役職にとどまり続け、有能な人は能力の限界まで出世し、その限界の役職で無能となる
3. 会社や組織の仕事は、限界まで出世していない、まだ無能となっていない人たちにより進められる
林先生も言っていましたが、有能であった人たちがどんなに出世したとしても、その役職がその人の能力の限界地点であれば、無能になってしまうのです。
なんだか恐ろしい話ですね。
もちろん無能になった人たちはそれ以上は出世できず、無能であり続けます。
日本では、課長、部長あたりの中間管理職で無能になってしまう人が多いようです。
そして組織を動かしているのはまだ限界点に立っていない、無能でなっていない人たちです。
その人たちに愚痴を言う無能な上司と言えば聞こえは悪いですが、ピーターの法則に当てはまっているのかもしれません。
そう考えると出世が悪いことのように思えてきますが、本当にそうなのでしょうか?
では次に肝心のピーターの法則の回避策を見ていきましょう。
無能な人ほど出世するピーターの法則の回避策~個人編~
【法則のカタログ】ピーターの法則
なぜ一般に上司は無能であるかを説明する法則。
社員は、有能である限り昇進するが、新たについた役職において無能であればその役職のままとなり、彼が無能であるところの役職に定着する。そのため昇進システムが効率的であるほど無能な社員の割合は増える。 pic.twitter.com/HNDEPoYKRx— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』9刷 (@kurubushi_rm) 2016年10月12日
創造的無能とは?
特に日本人は出世することが目標という人が多いです。
ただ、必ずしも出世することだけが有能である人の条件ではありません。
「ピーターの法則―〈創造的〉無能のすすめ―」では、できる人であっても、わざと「できないところ」を保持することを勧めています。
これが本のタイトルにもなっている、「創造的無能」の正体です。
「無能な部分を創造」、つまり作り出すわけですね。
そうすることで、出世するタイミングや、ひいては出世先までもコントロールできるようになります。
もちろんここでいう「無能」とは手を抜くこととは違います。
できない部分を残す、もしくはそう演じることで、自分が無能な役職になってしまうことを回避するのです。
いくら出世しても自分がハッピーに生きられなければ、会社としても自分としてもよくないですよね。
「自分の限界点の直前でがんばりつづける」
ピーターの法則ではこれが解決策の一つとなっています。
ただ、それでも出世したい方も多いでしょうし、自分の限界点を見極めるのは難しいですよね。
では出世した後、どのようにすれば無能にならずに済むのでしょうか?
出世後の無能を回避するためには?
どんな人でも初めて管理職に出世した場合、当然ですが、管理職の経験はありません。
つまり誰でも最初は初心者です。
ここで注意したいのが役職に対する固定観念にとらわれてしまうことです。
たとえば、「課長とはこういうもの」、「部長はこのように指導するもの」と私たちは無意識に決めつけがちです。
固定観念が働いてしまえばせっかく出世しても間違った方向に進んでしまいます。
そもそも、管理職とそれまでの仕事はやることが全く違います。
仕事の能力が優秀であっても管理する能力に秀でているとは限りません。
いい上司がいればその方を参考にする、いなければ書籍等で管理職の知識をつける、あるいは管理職の肩書を経験したこと生かして転職する、管理職が合わなければ独立するというのも手ですよね。
このように自分が成長することで「無能」な状態を回避していくことができます。
容易なことではないですが、能力の限界を突破する、もしくは勝負する場所を変えることが重要ですね。
次に、個人の立場からではなく、組織としてピーターの法則を回避するにはどうすればいいのか、見ていきましょう。
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無能な人ほど出世するピーターの法則の回避策~組織編~
ミルヒちゃんとピーターの法則 #魔法少女ミルヒちゃん pic.twitter.com/xroWJfEAex
— Kawatan (@kawatan) 2015年9月2日
危険なハロー効果
ビジネスにはハロー効果という言葉があります。
以前この記事(初耳学!「錯覚資産」「勘違いさせる力」がふろむださん(元ネタ本の作者)のサイトで5章無料公開!)でも紹介しましたが、ハロー効果とは人を評価する際、何か一ついい部分があると他のこともよく見えてしまう錯覚効果のことです。
極端な例を言えば、「この人は高学歴だからこの仕事をやらせても大丈夫だ」、「この人は電話対応がうまいからメール対応もうまいに違いない」というように一つの判断基準から他のことまで判断してしまうことです。
管理職の配置を決める方や部下を管理する方が、人の能力を錯覚してしまうというのは、絶対に避けなければなりません。
部下に対して十分な研修を行ったり、経験を積ませたりして、出世後や異動後の仕事が問題なくできるようになるまでは、絶対に出世、異動をさせないことが肝心です。
先述の通り特に管理職は、今まで経験してきた仕事とは全く違うものですから、配置には細心の注意、サポートが必要です。
出世よりも昇給
出世はもちろん目標の一つですが、出世して期待するのはやはり給料が上がることです。
そこで、特に出世や異動がない状態でも、成果に応じて昇給やインセンティブを与えていくことも有効な対策です。
お金を得られること自体もモチベーションにつながりますが、昇給という事実だけでも、その人の承認欲求を満たすことにつながります。
ピーターの法則!無能と出世の関係~まとめ~
せっかく出世したのにその役職で無能になってしまうことは、個人としても組織としても絶対に避けたいものです。
そのためには、上記の対策以外にも上司と部下の綿密なコミュニケーションが不可欠となるでしょう。
部下や自分の能力を適切に見極め、「無能」な人のいない組織を作っていきたいものですね。
以下で、今回の話の元ネタになった「ピーターの法則」の本を紹介していますので、気になった方は是非読んでみてください↓↓
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