脳のピーク年齢が明らかに!林修が記憶力などの脳に関する研究を解説!
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出典:https://www.mbs.jp/mimi/
林修の初耳学にて、脳に関する様々な能力のピークが紹介されました。
能力のピークと聞くと、どうしても若い頃が一番で、あとは下がる一方と言うイメージがありますが、67歳がピークになる能力もあるのは驚きでしたね!
さて、今回紹介されたデータはマサチューセッツ工科大学の調査結果を元にしています。
番組で紹介されたデータ以外にはどのようなピーク年齢が記されているのでしょうか?
また、歳を取るごとに上がる能力と下がる能力の違いとは?
詳しく見ていきましょう。
もくじ
脳のピーク年齢が明らかに!~様々な能力のピーク編その①~
若い頃でもよくあるのが「度忘れ」
メガネはどこへいった?
この人の名前は何だっけ?
などなどたくさんあります。ただ、忘れる事はしょうがないけれども
一生懸命思い出すようにする習慣をつけましょう。
脳の老化防止になります。pic.twitter.com/jlZ7EEfH2M— アンチエイジング大百科 (@fumifumi0328) 2018年11月23日
まずは様々な能力のピーク年齢を見ていきましょう。
18歳:総合的な情報処理能力と記憶力
科学者が用いる脳に関する検査において、年齢を重ねるごとに知能がどのように変化していくのか調査したところ、総合的な情報処理能力や記憶力は、18歳前後にピークがくることが判明したそうです。
これについてはイメージ通りですね。
記憶力は若い頃がピークで徐々に落ちていく、悲しいですが、僕もこれは実感しています。
しかし、情報に簡単にアクセスできる今の時代に必要なのは単純な記憶力ではなく、後述の正確な情報を手に入れる力、それを活用する力です!
そのため、記憶力が落ちてもあまり悲観する必要はないのかもしれません。
22歳:名前を覚える能力
人間は情報を覚える際、何らかの背景や文脈と関連付けて覚えていくので、ただ単に記憶することが苦手です。
このことを科学者たちはを「ベイカーベイカーパラドクス」と呼んでいます。
語源はベイカーという名前の人に出会ったときに、その人の名前よりも、パン屋(ベイカー)というその人の仕事の方が覚えやすいことに由来します。
何とも皮肉な名前の理論ですね笑
確かにパン屋に限らず、名前よりも職業の方がイメージがつきやすいので、覚えやすい感じがします。
逆に名前は単純暗記に近い部分があり、僕もだんだんと覚えにくくなっている実感はあります。
ただ、人の名前というのはコミュニケーションをとる上で非常に大事なものですから、あとでメモを取ってでもきちんと覚えておきたいですね!
32歳:顔認識能力
顔認識能力とは文字通り、新しく出会った人の顔を覚える能力、他者との顔を区別する能力です。
よくご年配の方が「AKBのメンバーは全員同じに見える」と言っているのは、この能力のピークを過ぎているからなんですね!
妙に納得してしまいました笑
しかも厄介なのが、顔は名前と違ってメモを取っておくことができません。
特徴などを文字にしてもわかりにくいですし、相手の顔を見て、名前が思い浮かばなければ失礼になってしまいます。
ただ、幸いなことに現在はSNSがあり、自身の顔写真をアイコンにしている方も多いですから、SNSで友達になっておくのが現実的な対策かもしれません。
43歳:集中力
ハーバード大学が行った研究で、集中力に関しては43歳前後までは上昇していくことが判明したそうです。
また、若い内は瞬発力があり、柔軟性があるものの、集中を持続する力では40代にはかなわないこともわかっているようです!
これについてはなんか意外な感じがしますね。
比較的若いけれども精神的に落ち着いてくる年齢、いわゆるアラサーが一番集中して物事に取り組める感じがしますが、そうではないんですね。
アラフォーの皆様も、まだまだ集中力では若い人には負けないので、ご安心ください!
次に、アラフィフ以上でピークを迎える能力について見ていきましょう。
脳のピーク年齢が明らかに!~様々な能力のピーク編その②~
脳の老化を防ぐ一工夫…『脳に違和感を与える』→利き手とは逆手でスマホを扱ったり、ドアノブを開けたりするだけでも、脳は「あれ?いつもと違うぞ?」と違和感をおぼえます。これだけでも脳は活性化されますよ!気づいたときだけでもやってみて!若い人にも記憶力アップにおすすめです(^-^)/ pic.twitter.com/d5V2z49qK4
— 大宮さいたま市の漢方いわい薬局 (@kampo_counselor) 2017年4月13日
48歳:感情認知能力
先述のマサチューセッツ工科大学の研究では、数千人の目元だけが映った画像を見て、その人がどのような感情を抱いているかを答えさせる実験をしたところ、48歳前後の方の成績が一番良かったそうです。
これについてはなんとなくわかる気がしますよね。
ある程度、年齢を重ねている方のほうが相手を思いやれるシーンは多いと思います。
そうできる理由は、相手の感情を理解できるからだったんですね!
もちろんそれは人生経験の為せる業という部分もあると思いますが、そのことが研究でも証明されました。
50歳:計算能力、新しい情報を習得し、理解する能力
非常に意外な事実ですが、基本的な計算能力や、先述の新しい情報を習得し、理解する力はなんと50歳がピークなのです!
これらの能力はどうしても学校で使うものというイメージがあるため、50歳まで伸び続けるとは驚きです!
つまり、新しいことを覚えるのに、50歳でも遅くはないのです!
逆に言えば若い人よりも中年の方のほうが有利とすら言えるでしょう。
この事実は多くの人たちに希望を与えるのではないでしょうか?
個人的な話になりますが、僕の計算能力はこの事実に反し、年齢を重ねるごとに下がってきています笑
昔は計算するのに電卓なんて使わなかったんですけどね。。。
67歳前後:語彙力
語彙に関する選択式のテストのを行った結果、67歳前後の方の正答率が一番良かったそうです。
これは納得できる気がします。
例えば、政治家の方などが名言を残すのは還暦を過ぎてからというイメージがありますよね。
それに、言葉というものは日常生活に欠かせないものです。
言葉を使わない日なんて存在しません。
当然のことながら年配の方は言葉に関する経験値が高いため、必然的に語彙力が高くなります。
それにしても67歳でピークを迎えるということは、語彙に関しては、ほとんどの方が発展途上だと言えるので、まだまだ伸びる能力があると思うとなんだかうれしくなりますね笑
次に、なぜ年齢を重ねると伸びる能力と、そうでないものがあるのか、その違いについて見ていきたいと思います。
脳のピーク年齢が明らかに!~理由編~
今回見てきたピーク年齢を見てきた能力はすべて脳に関するものです。
つまり、頭の良さと言い換えることもできます。
実は頭の良さには「流動性知能」と「結晶性知能」と2種類あるのです。
この違いが能力によってピーク年齢が異なる理由になりますので、詳しく見ていきましょう。
まず、流動性知能。
これは、単純な記憶力や柔軟性や瞬発力を伴う集中力などIQにかかわるものです。
いわゆる勉強に使う能力ですね。
こちらに関してはイメージ通り若いころがピークで、年齢を重ねるごとに落ちていくものになります。
もう一方の結晶性知能は、判断力、経験値、知識を活用する力など、人生経験を必要とするものを指します。
当然ながら流動性知能とは逆に、こちらは年齢を重ねるごとに伸びていきます。
実は、人間の脳は子供のころは単純記憶、流動性知能を重視していますが、大人になるにつれて、意味のあることや役に立つことを選択して取り入れるようになり、結晶性知能を重視するようにできています。
逆に必要がない情報、いわゆる丸暗記が必要な情報は脳に入りにくくなります。
こう見てみると記憶力が低下することは脳が劣化しているわけではなく、むしろ生きるために必要な情報が手に入るよう、進歩しているとも言えますね!
上記のことから、年齢を重ねるごとに単純記憶や名前を覚えることが苦手になっていく一方で、集中を持続することやや相手の感情を理解すること、新しい情報を取り入れ、理解することは得意になっていきます。
人間の脳は知識や経験がある程度蓄積されると、情報と情報がつながるようになりますから、このことから考えても、歳を重ねると判断力や理解力が伸びていくと言えます。
しかも、そのような情報のつながりができると快楽物質である、ドーパミンが脳内で増え、達成感ややりがいをもたらします。
そのため、頭を使う習慣をつけ、結晶性知能を伸ばすようにすると人生が楽しくなります!
このように見方を変えれば、年齢を重ねることは僕たちが思っているほど、悪いものではなく、むしろ人生を豊かにしてくれると言えるでしょう。
脳のピーク年齢が明らかに!のまとめ
年齢を重ねることは当然ながら避けられません。
ただ、今回見てきたように歳をとることでむしろ有利になることも多いのです。
結晶性知能を上げてよりよい人生を手に入れるためにも、日ごろから新しいことに挑戦していくことが大切です。
「もう歳だから・・・」と悲観せずに、人生を豊かにしていきましょう。
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